英国
燃料電池車の開発で官民連携:英政府と13社、商業化に向け[車両]

英国で燃料電池自動車の官民共同開発プロジェクト「UKH2モビリティ」が発足した。民間企業・技術革新・技能省のマーク・プリスク民間企業担当相が発表したもので、自動車メーカーや化学会社をはじめ、さまざまな分野の民間企業13社が参加。政府省庁と手を組み、燃料電池車の商業化に挑む。



プリスク氏は、「燃料電池車は、自動車の低炭素化に向けた1つの選択肢として重要性が高まっている」と指摘。向こう2〜3年以内の商業化を目指す。

同プロジェクトには、車体の製造メーカーとしてトヨタ自動車や日産自動車などが参加するほか、水素ガスの生産を手掛ける産業ガス大手の仏エア・リキードや米エアープロダクツ、さらに水素供給インフラを担当する企業が名を連ねている。一方、政府からは民間企業・技術革新・技能省、エネルギー・気候変動省、運輸省の3省が参加する。

同プロジェクトでは、燃料電池車の商業化に伴い、新たな雇用の創出や経済発展を後押しすることが期待されている。

燃料電池車は水素を燃料とし、空気中にある酸素を反応させて発電し、モーターを駆動して走る。二酸化炭素(CO2)を一切排出しないことから、温暖化対策に寄与すると期待されている。ただ、自動車に水素を充填したタンクを積んで走るため、電気自動車(EV)と同様、十分な走行距離が得られるかどうかが課題となる。

トヨタの欧州子会社トヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)のディディエ・ルロワ社長は、「燃料電池車の商業化を2015年には達成したい」と述べ、実現には水素供給インフラの整備が欠かせないと話している。

英国では、ロンドンの市内バス「ルートRV1」に燃料電池バスが8台投入されている。水素ガス用ボンベ6本を屋根に積んだバスが、観光名所のコベントガーデンとロンドン塔の間を結んでいる。[日本企業の動向][環境ニュース]

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