《日系進出》東亞合成、海外初の増粘剤工場:30億円投資、アジアの供給拠点に[製造]

2016/05/24 タイ

東亞合成は23日、アクリルポリマー(アクリル酸やアクリル酸エステルの特色を生かして他の化合物と結合させた化合物)の一種である増粘剤の工場をタイに建設すると発表した。投資額は30億円。同製品の海外生産は初めて。拡大するアジア市場への供給拠点と位置付ける。

工場は東部チョンブリ県のヘマラート・イースタンシーボード工業団地内に設置する。今年11月に着工し、2018年1月に稼働する予定だ。主要な生産品目である増粘剤は塗料や接着剤、化粧品などに粘性を持たせるために使われる。現在は日本でのみ製造しているが、アジア需要の高まりを受けてタイ生産を決めた。

製造・販売に向けて完全子会社の東亞合成(タイランド)を今年8月に設立する。資本金は2億5,000万バーツ(約7億7,200万円)。将来的には第2、第3期投資にも着手し、タイ工場をアクリル系の川下製品から接着剤まで手掛ける拠点にすることも視野に入れる。

東亞合成の担当者はNNAに対し、「ゆくゆくはタイを高付加価値製品の生産拠点とする」と語った。これまでは輸出で対応してきたが、東南アジア諸国連合(ASEAN)などで日系メーカーの集積が進んで需要が伸びているという。

■アクリルで海外攻勢

海外工場としては6カ所目となる。瞬間接着剤「アロンアルフア」の充填(じゅうてん)・包装工場を米国で1994年に、中国・広東省珠海市で95年に完成させ、99年にはシンガポールのアクリル酸・アクリル酸エステルの製造プラントを稼働。2000年代には光硬化型樹脂の製造・販売拠点を台湾と中国・江蘇省張家港市に設けた。

東亞合成は、昨年1月に経営戦略本部下に「アクリル海外展開プロジェクト」を発足させたばかり。北米では接着剤の事業基盤のさらなる活用を狙い、アジアではシンガポール以外のASEANなどでアクリルの川下製品の売り込みを加速させようとしている。

同社の16年第1四半期(1〜3月)連結決算は、売上高が前年同期比5.1%減の332億6,400万円で、事業別の構成比はアクリル製品が35.5%と最大。基礎化学品が31.6%、樹脂加工製品が19.3%、接着剤などの機能製品が11.3%などと続いた。

アクリル以外では、「アロンアルフア」のASEAN普及に向けても攻勢に出ており、19日にはタイで販売を開始したと発表。三洋貿易のタイ合弁会社、サンタップ・インターナショナルが同製品の販売を手掛け、タイの日系スーパーを皮切りにASEANの消費市場に販路を広げていく方針だ。


▼ニューストピック一覧<タイ>
・テイクオフ:「まるで奴隷よ」――。…[社会]
・《日系進出》東亞合成、海外初の増粘剤工場:30億円投資、アジアの供給拠点に[製造]
・トランスコスモスが割引利用アプリ、海外初[IT]
・SCIエコ、ごみ燃料事業に93億円投資[製造]
・NEC、北部で洪水予測システムの実証実験[IT]
・米AMDが2桁増収目標、ゲーム向け好調[IT]
・4月18日の投資委員会認可事業[経済]
・4月の対日貿易、輸出不振で赤字幅拡大[経済]
・JBIC、自動車部品の三和に融資[車両]
・JALUX、シラチャーのアパート来年開業[建設]
・セントラル、ビッグCベトナムの買収完了[商業]
・美容・健康製品販売オーケー、国内外で6店増設[商業]
・石化IRPC、パラキシレン生産の事業化調査[化学]
・LCCノックスクート、中国路線を拡充[運輸]
・バス公団、3年で職員4千人を削減[運輸]
・4月ガソリン消費、連休・原油安で過去最高[資源]
・外国人労働者の規制緩和、入国管理局が反対[労働]
・軍政の政治姿勢批判、インラック前首相[政治]
・クーデターから2年、幸福度変わらずが4割[政治]
・国王の症状改善[社会]
・気象局、雨期入りを発表[社会]
・火災で児童ら17人死亡、山岳少数民族の寄宿舎[社会]

各地のトップニュース
中国 香港 台湾 韓国 タイ ベトナム・インドシナ(カンボジア・ミャンマー・ラオス) マレーシア シンガポール インドネシア フィリピン オーストラリア 英国 ドイツ フランス EU
各地トップニュース 中国 香港 台湾
韓国 タイ インドシナ ミャンマー
カンボジア ラオス マレーシア シンガポール
インドネシア フィリピン オーストラリア インド
英国 ドイツ フランス EU
▼無料メルマガ「NNA BUSINESS MAIL」(まぐまぐ経由)
●ASIA版
●EU版
会員は全ての記事本文をご覧になれます。
会員向けサービスのご案内は、「サービス案内」をご覧下さい